データベースプラグイン *

ここでは、なでしこ3でデータベース(DB)を操作するプラグインの使い方を紹介します。

まず、前段階として、なでしこ3のPC版をダウンロードしておく必要があります。

プラグインのインストール *

DB系プラグインは、ライブラリのインストールが少々複雑です。Windowsの場合、以下の二つの方法でインストールできます。

Windowsの場合その1 - コンパイル済みモジュールを導入 (オススメ) *

そこで、Windows用にコンパイル済みのバイナリを用意しています。以下のZIPファイルを解凍し、node_modulesディレクトリ以下に、nadesiko3-sqlite3などを含む複数のフォルダ全部をコピーしてください。

Windowsの場合その2 - コンパイル環境を揃える (プロ向け) *

npmコマンドを利用してインストールすることもできます。この場合、自動的にモジュールが配置されるので便利なのですが、インストールに際してwindows-build-toolsが必要となります。

以下のコマンドを実行して、ビルドツールをインストールする必要があります。その際、PowerShellを管理者権限で起動してからコマンドを実行します。

# PowerShellを管理者権限で起動して以下のコマンドを実行
npm install --global windows-build-tools
npm install --global node-gyp

なお、データベース系のプラグインをインストールするには、以下のコマンドを選んで実行します。

# 以下を一つずつ実行する
npm install nadesiko3-sqlite3
npm install nadesiko3-odbc
npm install nadesiko3-mssql
npm install nadesiko3-mysql
npm install nadesiko3-postgresql

macOSの場合 - ターミナルから実行 *

以下のビルドツールをインストールします。

npm install --global node-gyp

次に、Windows版で紹介したように、「npm install nadesiko3-xxx」のコマンドを実行します。

CentOSの場合 - ターミナルから実行 *

CentOSにインストールする手順は以下の通りとなります。先に、CentOSになでしこをインストールしておきましょう。

npm install --global node-gyp

次に、Windows版で紹介したように、「npm install nadesiko3-xxx」のコマンドを実行します。

SQLite3プラグインの場合 *

ここでは、利用が簡単なSQLite3プラグインの使い方を紹介します。

拡張プラグインを使うには、まず、必要なプラグインを「取り込む」命令で取り込みます。
すると、SQLite3の命令が使えるようになります。

!「nadesiko3-sqlite3」を取り込む。

以下、連続でSQL文を実行するプログラムです。データベース系の命令は、非同期に実行されるものがほとんどです。そのため、順番に実行するためには、『逐次実行』構文を利用して記述する必要があります。

!「nadesiko3-sqlite3」を取り込む。

SQL_CREATE = 『
  CREATE TABLE IF NOT EXISTS hoge (
    hoge_id INTEGER PRIMARY KEY,
    value INTEGER DEFAULT 0
  );
』
SQL_DELETE = 『DELETE FROM hoge;』
SQL_INSERT = 『
  INSERT INTO hoge (value) VALUES (?)
』
SQL_SELECT = 『
  SELECT * FROM hoge;
』

「{母艦パス}/test.sqlite3」をSQLITE3開く。
逐次実行。
  先に、SQL_CREATEを[]でSQLITE3逐次実行。
  次に、SQL_DELETEを[]でSQLITE3逐次実行。
  次に、SQL_INSERTを[123]でSQLITE3逐次実行。
  次に、SQL_INSERTを[456]でSQLITE3逐次実行。
  次に、SQL_INSERTを[789]でSQLITE3逐次実行。
  次に、SQL_SELECTを[]でSQLITE3逐次全取得。
  次に、対象を表示。
  次に、SQLITE3閉じる。
ここまで。